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■イエティ
原題:Yeti
監督:ポール・ジラー
制作:2008年 アメリカ、カナダ

 タイトル通り、イエティの映画である。
 数ある人喰い映画の中でも、UMAものに名作と呼べるような作品はほとんどないんだが、あえてそこにチャレンジする心意気やヨシ。『スネークヘッドテラー』や『ジュラシック・レイク』で見事な“上半身喰い”を見せてくれたポール・ジラー監督作品なので、本作でもどれだけの食べっぷりを見せてくれるのか期待が高まる。

 1972年のヒマラヤ山脈。標高5800メートル地点を登る3人の男。岩の裂け目を見つけ、洞窟内部に足を踏み入れていくと、その奥でいきなりイエティに遭遇して惨殺されてしまう。このイエティがまた思いっきりぬいぐるみクオリティで、先を見続ける気持ちがぐらつくが、照明やカメラアングルで誤摩化さずに正々堂々と写しているところは、逆に清々しくもある。

 時は変わって現代。どこぞの名門フットボールチームが遠征のため、飛行機に乗り込んでヒマラヤを越えている。機内ではしゃぐ若者たち。シートベルトしろって言ってるのに聞いてなかったりね。死の予感がひしひしと。そのうち、「食いもの持ってない?」「なんもねーよ」「だってヒマラヤ上空だぞ。落ちたらナニ食うんだ」みたいなわかりやすい会話を繰り広げていて、いかにも墜落後の展開を連想させてくれる。

 そして運命に従って飛行機は墜落。生き残ったのは10人。うち8人はたき火を囲んでその場に残り、勇敢な2人の青年は、ちぎれた機体後部に積み込まれているであろう無線機を探しに行く。で、そこにあらわれるのが30年前のあいつ、全員集合の探検隊コントなんかに出てた感じのぬいぐるみ。「志村〜、うしろうしろ〜!」のアイツ。

 イエティは怪力という設定なので、人間の腕など簡単に引きちぎる。手だけを残して相棒を喰われた青年は必死に岩壁を登って逃げるが、壁が崩れて落ちた拍子に足をくじいてしまう。何か添え木にするものは……と、目についたのは相棒のちぎれた腕。そいつを足首に縛りつけ、雪深いヒマラヤの山道を歩き出す。仲間たちに無線機を届けるため。そしてイエティの存在を知らせるために。

 一方その頃。たき火を囲んだ8人はお腹がへってきた。食料はもうない。一般人は1日の消費カロリーが約2600キロカロリーであるのに対して、彼らアスリートは4000から5000キロカロリーも消費する。わずかばかりのチョコレートで何日も元気でいられるわけがない。生への渇望と、人間の尊厳を秤にかける。喰うべきだという者、かたくなに拒否する者。やがて飢えは極限まで迫り、ついにガラスの破片を手にすると、冷たくなった仲間の身体に突き刺す……。

 という感じで映画が盛り上がってきたところに姿をあらわして、ここまでのシリアスな展開を全部帳消しにしてくれるのが例のアイツだ。生存者の1人はイエティの姿を見て「以前、この土地で化石が出た巨大猿(ギガニピティクス)の生き残りだろう」とか言うんだが、そんなこともうどうでもいいよね。死体がジェット燃料で燃やされて黒焦げになったり、発煙筒が人に当たって顔面ザクロになったり、手刀一発で心臓を取り出されたり、様々な人体破壊描写が堪能できる。ポール・ジラー、全然成長していない信用できる男!
| とみさわ昭仁 | 獣人 | comments(0) | trackbacks(0) |
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